芸妓の案内で日本文化の神髄を体験!Deep dive into Japanese culture

富士山をはじめ、駿河湾、日本平など、自然に恵まれた土地として、四季折々で美しい景色を楽しむことができる場所、静岡県。
このような山海の自然と温暖な気候に恵まれた静岡県は、日本有数の茶どころでもあります。お茶好きな日本人が普段飲んでいるお茶の約4割を、静岡県産の茶葉でまかなっているというのだから驚きです。静岡県内では、整然と並んだ茶畑がどこまでも続いていく風景が当たり前のように存在しています。
「夏も近づく八十八夜」でおなじみの「茶つみ」の歌でもわかるように、茶摘みの時期を夏の始まりだと、昔の人はとらえていたようです。
手ぬぐいをかぶり、着物を赤い前掛けや裾よけ、たすきでくくる茶娘の姿はとても特徴的ですが、日本人にとっては当たり前の光景でもあります。静岡県では、お茶として飲むだけでなく、とった葉をスイーツやてんぷらにするなど、アレンジしたいただき方もできます。茶摘みの時期しか味わえないさわやかな味わいと香りが魅力です。

また、関ヶ原の戦いに勝利し、江戸幕府を開いた徳川家康が終の棲家として選んだのも、静岡県でした。家康が富士山を愛したことは有名な話ですが、この静岡県の穏やかな気候もたいそう気に入っていたようです。江戸から駿府城に拠点を移し、駿府城や静岡浅間神社を造るために、全国から多くの大工、彫刻、漆などの技術を持つ職人を集め、城下に住まわせたと言います。この名残として、今でも静岡には、呉服町、両替町、紺屋町などの地名が残り、職人の技術は後世まで継承されました。ひな人形や駿河蒔絵などの伝統工芸の発展、さらには現代のプラモデル産業に受け継がれ、全国第1位のプラモデル産地となっています。本田宗一郎、山葉寅楠、豊田佐吉などの技術者や発明家を輩出したのも、この静岡県です。

さらに、温泉文化が発達し、旅館が立ち並ぶ静岡県東部では、芸妓文化も着々と養われてきました。長岡地区は明治40年に採掘された温泉地で、明治43年に初めて旅館ができました。当時は古奈と長岡に芸者置屋があり、その2つを束ね、現在の伊豆長岡見番が誕生しました。当時の伊豆長岡には、400人ほどの芸妓さんがいたといいます。芸妓さんは、お座敷で、お酌やおしゃべりで場を盛り上げ、小唄や長唄に合わせて踊りを披露します。また、お座敷遊びというレクリエーションゲームも行い、楽しませます。今でこそお座敷が少なくなり、芸妓さんの数も減ってきているそうですが、かつては宴席に引っ張りだこのエンターテイナー集団として広く知られ、プロとしてその道を究める芸妓さんのための学校・稽古場もいまだに長岡には存在します。

このように、静岡県は、富士山のお膝元であり、日本の伝統文化の息づく土地でもあります。
Best of the Fujiの企画するツアーでは、この地でしかなしえない体験をご提供いたします。全国的にも珍しい、芸妓さんの案内でめぐる静岡の自然や国宝、遺産は、とても趣深いはずです。また、夏は茶摘みをし、冬はつるし雛を作り、昔の人の暮らしや思想に触れるのも、楽しく心に刻まれる思い出となるでしょう。
景色を楽しみながら日本文化に触れること、日本に昔からある伝統的な体験をすることは、あなたにとってまたとない体験となるはずです。お泊りは伊豆長岡の誇る名旅館「三養荘」で。静岡県長岡の地で、お待ちしています。